
田鎖幹夫による蜜蝋画のシリーズです。銅版画の味わいと、自然素材である蜜蝋を用いることによる偶然性と柔らかさをあわせもった魅力的な作品です。
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紙に蜜蝋を塗り、引っ掻き、墨やインクを入込み、もう1枚の紙を載せてアイロンで溶かすというこの技法は、同時に表情の違う2枚の作品ができます。タイトルが同じ作品は、そうしてできた2枚で、aは蜜蝋を塗った紙、bは上に載せた紙です。作品は技法とは関係なくそれぞれの作品として単独で見ていただいてよいと思います。
墨とインクの違い、塗り方、乾燥の具合、そして蜜蝋が溶ける時の偶然の作用。それらにより、様々な表情を持つ作品ができます。紙を剥がす時はいつもワクワクした気持ちになります。(田鎖幹夫)
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作品サイズ:縦24.4cm × 横16.6cm
素材:蜜蝋、インク、木炭紙MBM
制作年:2017年
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田鎖幹夫のホームページ
http://www.tagusarimikio.com
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<田鎖幹夫プロフィール>
1955年東京生まれ、1979年東京学芸大学卒、卒業制作をきっかけに制作を始める。
卒業後は美術教師にならず、画廊の額縁工房で働きながら制作。
1992年より、個展で発表、当初はアクリルと和紙を用いた作品を制作。
近年は、ギャラリー砂翁(東京)、ART PRO GALA(福岡)、ART SPACE ある・る(茨城)などで個展、他多数。
2010年より蜜蝋に興味を持ち、海外のwax artとは違う、日本独自の「蜜蝋画」を研究、創作を続け現在に至る。
版画のような味わいを持つ紙の作品、写真を蜜蝋に転写する蜜蝋転写作品を主に発表。
2020年-作品集と技法入門-「蜜蝋画の楽しみ」を出版。
多くの人が蜜蝋画を楽しむことができるように、10年前より蜜蝋画教室を主催している。